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【動画】伐採見学ツアー
どうも、とちの木ホームの井野畑です!
youtube chに新しく『伐採見学ツアー』をアップしました!
昨年11月に大和木材様とシノザキ様のご協力のもと開催しました伐採見学ツアーの様子を収めた動画を、編集して仕上げました。
今回は二部編成のうちの前半、伐採現場の様子となっております。
是非ぜひご覧くださいませ。
~山林知識~
あまり知られていませんが、山林には2種類があります。
ひとつは『天然林』。そしてもうひとつは『人工林』です。
環境破壊というのは天然林を伐採することを指します。
人工林は間伐し、切り、建築材に使い、また植えるを繰り返し、循環をさせます。
人工林はむしろ手を加えて循環させなければいけません。
近年、栃木県では環境のため「気遣い条例」として、県産材を使おうという条例ができました。
というのも、木というのは、苗木~25年くらいまでが一番二酸化炭素を吸います。
なので、木を育てて木材にして、また木を育てるという循環が環境に良いわけですね~。
しかし、昭和40年代までは日本の国産木材需要は8~9割だったのが、現在は2~3割になってしまっています。
戦後の拡大造林政策によって木がたくさん植えられましたが、その9年後東京オリンピックが開かれることにより、状況が一変したためです。
現在でも2020年東京オリンピックのために建設ラッシュが起こっているのと一緒ですね。
経済を発展させるため、建物をたくさん建てたい。大きな建築物には大きな木が必要になる。
でも、当時の拡大造林政策で植えられた木々はまだ9歳…とても使えるものではありませんでした。
外国産の木を利用することになるのは自然の流れでした。
外国産の木は真っすぐで、大きく、乾燥もしており、性能がとても良かった為、需要が一気に高まったのです。
そして拡大造林政策で育った山林ですが、実は、需要がないために税金を使い、切り捨てされています。
放置された山林は光がささず、CO2を吸収することができない死んだ山と化しています。
地球温暖化対策のため、需要のない放置林は切り倒し、捨てなければならなかったのです。
年間何億という税金を使ってです。
なかなかショッキングな話ですよね・・・。
そんな中、現在は国内の建物の構造材にどんどん国産木材を使おうという流れになっています。
さまざまな建物(公共建築物やお店、倉庫など)を木造で建てられるように法律を見直す方向へ進んでいます。
うまくいけば、国内の放置林を循環させるので経済にも環境にも好影響を与えられるのです!
栃木県には質の良い木があり、それを使うことは、親しみのある暮らしの空間を創り、かつ経済にも環境にも良い。
こういった視点を持っていただけると、家づくりがまた違ったものが見えてくるのではないでしょうか。
長々とお付き合いいただきましてありがとうございました!
とちの木ホーム
井野畑